NO.000
研究所の事件

武蔵野府月鳥町における死体発見時の状況を報告いたします。

●月×日午前4時ごろ、HAOMAラボラトリー庭内にて、一人の男性の死体が発見された。発見したのは研究所に勤める職員ら数名である。

発見後、研究所職員らは町の駐在所に通報し、5分後の午前4時28分。駐在員田尻徹巡査部長が現場に駆けつける。なお、発見から通報まで30分ほどの空きがあるが、その間発見者である職員たちは、所長のアル・アンダーウッドに連絡を試みている。しかし所長とは連絡がとれず、その後駐在所に連絡を入れた。

死亡していた男性は、HAOMAラボラトリーに勤務するアーサー・F・フォレストであると研究所の職員数名より確認が取れている。

死体発見現場の周囲からは凶器となるものは発見できず、また犯人が死体を遺棄した現場を目撃したものも今のところいない。

死体の腹部には被害者のものとおぼしき血痕が付着していたが、現場の周囲には血の跡がみつからなかった。

また死体遺棄現場の周囲は雪が積もっていたが、死体を運んできた人物の足跡も見つかっていない。
犯人はおそらく別の場所で被害者を殺害し、現場まで運んできたものと思われる。

なお、死体はかなり“特殊”な状態で遺棄されており、隠蔽しようとした形跡は見当たらない。

30分後の5時05分。駐在所より武蔵野府警に死体発見の報告が入る。